春うらら

春うらら ことばやさしく なごやかに
カレー香漂う 御堂に集い

なごやかな 幼子にも 似たる笑(えみ) 今日の一椀 明日への力

並び待つ 御堂の庭の 語らいに
一喜一憂 友の安否を

恥しや ボランティアとは 名ばかりの
我に掛けらる 同胞(とも)のことばに

梅雨迎え 時の流れの 厳しさの
今日一日の 糧を求めて

梅雨空に 傘なき友と 寄り添いて
カレーの一椀 並び待つ同胞(とも)

新緑の 木陰に集い 子等共に
しばしを忘れ 興じ遊べる

ボランティア 名ばかりなりや
今日もまた 同胞(とも)より学ぶ 事の多きに

月一度 集う御堂に 並び待つ
カレー香漂い 元気みなぎる

鈴木初子

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